東京の高級料亭 花街のお正月

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こんにちは。 寒中らしい、寒く晴れた日が続き、インフルエンザも流行り出しました。

昔は寒かっただろうな、江戸時代以前の人は凄いな、と料亭の玄関で正座しながら、
お客様を待つ間の数十分、頭をフル回転させて、寒さと戦いました^_^

古くはないのですが、和風建築にこだわっだ結果、障子の外にガラス戸が無い!

お部屋は暖かいのですが、玄関でじっとしているとかなり寒いです。

仲居は化繊着ていますから、更に薄ら寒い。
一緒に座る芸者さん達の正絹の座敷着が暖かそう。。

松の内小正月を過ぎても、暫くは新年会が続き、華やかなお席が多いです。

企業のお接待も多いのですが、それなりの分限者さんもまだまだ日本にはいらっしゃいますので、花街の灯もなんとか保たれています。

お正月なので、新しい衣装のお姐さんも多く、美術品の如き美しい座敷着を見て、
素晴らしい舞を見る事もできる、
幸せな仕事です。
花街のお正月は家庭ではあまりしなくなったお正月行事をフルコースで致します。

新年会も、チラホラと外国の方がいらっしゃる昨今です。

お料理や、室礼、お座敷の作法、マナーを聞かれる事も多いので、
英語、スペイン語、中国語で準備してをして行く様に心がけております。

掘り炬燵式の、机の下を掘ったお座敷は良いのですが、ベタな畳だと、本当に、身の置き所が、、、という状態になる大柄な外国の方も多いです。。
脚を崩す、というのも日本人、アジア人だから出来る事のようで、
床に座る生活をしない方には、慣れないとかなり辛いようです。。

外国の方に日本特有な物を説明するのは、
なかなか難しいです。

例えば床の間。
日本人なら上ってはいけない、神様が、と教えられているので決して物もおきませんが、
外国の方には、荷物置けるスペース?
にも見えるようです。

そんな時は、聖域

Sanctuary

と言えば理解してもらえます。

大事にしている場所、と伝われば良いのです。
日本特有の物を訳す時は、直訳せず、本質を考えて説明する、です。

節分、旧正月もまた花街では華やかな行事が繰り広げられます。

では次回は節分のお化け?、お楽しみに。

♡litte wonder H♡